▽メイン取扱いブランドの定義
ワカマツサイクルにとってのメイン取扱いブランドの定義の内の一つは
「試乗車を店舗に置くバイクブランド」ということです。
メイン以外のブランドのバイクは原則として試乗車は置きません。
▽なぜメインブランドを1社に絞るのか?
○メインブランドのスペシャリストになれる
自転車は規格化されている部分もありますが、
それ以外の部分でブランド特有の部品や癖などが多く存在します。
多くのブランドを扱うとそれをそれぞれ把握しないといけません。
人員の多い大きなお店であればそれも可能だと思いますが、
一人でやっている当店だと困難ですし、
仮にできたとしても時間がかかってしまいます。
ワンブランドに絞ってスペシャリストになることで、
より質の高いサービス・製品をお届けしやすくなると考えます。
○ブランド間で車体の性能差が小さいと感じている
これまで色々なハイエンドロードバイクに乗ってきました。
以下、乗ってきた車体です。
- Cannondale SuperSix(キャノンデールスーパーシックス)
- GDR METEOR launch(グラファイトデザインメテオランチ)
- COLNAGO Extreme-C(コルナゴエクストリームC)
- COLNAGO C50(コルナゴC50)
- CANYON ultimate cf evo(キャニオンアルティメットCFエボ)
- TREK Emonda SLR(トレックエモンダSLR)
- Giant TCR Advanced SL 0(ジャイアントTCRアドバンストSL0)
試乗まで含めたらもっとありますが、レースに出たり乗り込んだのは以上の車体でした。
全ての車体でとても反応が早く、軽く、乗り心地がよかったです。
乗ってきた上での感想は「どれもとてもいい車体だった!」ということです。
フレームのしなりやハンドリングに多少の差はあるものの好みの範疇で、
ブランド間で優劣を付けられるほどの差を感じられませんでした。
店主が鈍感なのもあるかもしれませんが・・・
共通しているのは、すべて実績のあるメーカーである、という所でしょうか。
メインブランドをGiantと定めてからTCR Advanced SL 0でレースに出場しましたが、
これまで乗ってきたハイエンドロードバイクと同じように素晴らしい自転車です。
▽数あるブランドの中でなぜGiantをメインとしたのか?
○コストパフォーマンスの高いバイクを取り扱っている
Giantは20万円台のレーススペックを持つロードバイクを販売しています(2025年時点)。
店主が初めて手に入れたロードバイクは、
当時お世話になったお店に吊るしてあったアルミフレームに、
シマノの105コンポーネントをインストールしてもらった20万円くらいの物でした。
このアルミロードバイクをすぐに気に入って、
練習もレースもよく参加しました。
あれから17年以上自転車を乗り続けて色々なブランドの色々なグレードの車体を経験しましたが、
このロードバイクは当時の自分に最適だったと感じています。
自転車屋店主になった今、
自分もあの当時勧めていただいたようなロードバイクを初めての方にご案内したいと思っています。
20万円台で入手できるロードバイクは結構ありますが、
レースも視野に入るような性能となると意外と少ないです(2025年時点)。
○ワンブランドであらゆる種類のスポーツバイクに対応できる
Giantはロードバイク、マウンテンバイク、クロスバイク等、スポーツバイク全般をほぼ網羅しています。
一言に「スポーツバイク」と言っても、
お客様の求める乗り方によってお勧めする自転車が変わってきます。
例えばクロスバイクをお求めでも、
通勤・街乗りとして使う場合と
街乗り・遠出を目的とする場合でも、
お勧めする自転車が変わってきます。
Giantは幅広く車種を生産しており、
お客様の様々なご要望に応えることができます。
○実力と実績のあるブランドである
自転車のOEM生産からスタートしたGiant。
今でもOEMは請け負っており、
40年以上もの間に培われてきた実力と実績は確かなものだ、と感じます。
例えばロードバイクに使われているカーボンフレーム。
Giantの軽量ロードバイクであるTCRのフレーム・フォークは、
カーボンの繊維を編んで
カーボンシート(カーボンプリプレグ)を作るところから自社工場で行っています。

カーボンシートの製造には高度な技術が求められます。
それをGiant自社工場で行っているということからも、
確かな実力を持つブランドであることを窺い知ることができます。