
GUSTO DURO(グストデュロ)のオーバーホールを承りました。
レースにも出るような乗り方をされているが、
ご購入から2年ほどは大幅なメンテナンスをされていないとのこと。
全体点検を兼ねてオーバーホールをオススメいたしました。
▽ピックアップポイント
○ブレーキの音鳴り
走行中のブレーキの音鳴りをご申告いただいておりました。
ご自身でブレーキパッドの交換をされて、
ピストンを押し戻した状態で取り付けたにもかかわらずパッドがローターに擦るということでした。
油圧ブレーキは汚れや経年変化でピストンの出方が左右で違いが出ることが多いです。
この場合、パッドを交換するだけでもキャリパー位置の調整が必要になります。
パッドとローターのクリアランスはキャリパーの個体差や経年変化で変わります。
ご依頼いただいたものは極小のクリアランスで、
擦らないように調整するのにかなり苦労しました(^^;)
なお、クリアランスは調整することが出来ません。
○踏み込む毎に鳴る音鳴り
踏み込む毎に音鳴りがする、というご申告もいただいておりました。
試乗させていただくと、
踏み込む毎に軽いパキパキ音を確認できました。
破損が無い自転車の音鳴りは、
2つ以上の部品間にて起こります。
2部品がねじ部品で固定されている場合は、
増し締めをすることで治る場合が多いです。
オーバーホールでは清掃した部品同士を適正トルクで締め付けて組立します。
そのため、オーバーホールをすると音鳴りが消える場合が多いです。
しかし今回は音鳴りが残りました。
この車体に使われているのはプレスフィットBB。
ほぼ間違いなくここから音鳴りしていると判断しました。
プレスフィットBBは圧入されているだけなので増し締めは出来ません。
グリスを塗布して再圧入すると治る場合も多いです。
しかし今回の場合シールドベアリングが樹脂のカップに入っているタイプのBBで、
車体から外す時にカップが破損して再利用が出来なくなることがあります。
ベアリングの動きは良いため、再利用できないのはもったいないです。
経験上BBの軽いパキパキ音自体はフレーム等にダメージを与えるものではないと認識しています。
逆にBBの付け外しを何度もすると、
ほんの少しずつですがフレームのBBシェル径が大きくなってしまう場合があります。
総合的に考えるとそのままが良いと判断し、
お客様にご説明してそのまま納車いたしました。
○分解清掃
ヘッド回りやハブ周りの回転部分も開けて確認します。
シールドベアリングの場合は指で触って、
回転に問題が無ければ清掃後、新しいグリスを詰めて組み立てなおします。



スプロケットやチェーンリング、リアディレイラーなども分解・清掃・組立を実施しています。



▽外観
Before




After




組立後各締め付け部分のトルクチェック・試乗チェックし性能確認を実施します。
最後に拭き上げて完成です。当店でオーバーホールを実施させていただいた車体は当店のステッカー貼り付けをさせていただいております。
ステッカー貼り付け車はお渡しから2年間全体点検、簡単な点検調整を無料で対応しております!
ぜひご利用ください!
▽ご来店お待ちしております

ワカマツサイクル
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